そのメディアのキーマンは誰?

そのメディアのキーマンは誰?

スタートアップのためのPR会社
株式会社ベンチャー広報
代表取締役の野澤直人です。

こんなご相談をよくいただきます。

「自社の商品をテレビで取り上げて欲しいのですが、テレビ局には全く知り合いがおらず、人脈もありません。やはりコネがないと、テレビ番組に取材してもらうのは難しいでしょうか?」

この質問に対して、一般的なPR会社の方であれば、多分こう答えると思います。

  • 「放送内容は番組内の会議で決定されるので、特定の人とのコネクションは関係ない」
  • 「取材になるかどうかは、結局持ち込むネタや企画が面白いかどうかで決まる」

もちろん、これは原則論です。

ただ、これだけでは教科書的すぎて、ちょっと物足りないですよね。

そこで私は、さらに突っ込んだアドバイスをさせて頂きます。

その肝になるのが、この事実です。

  • 「同じPRネタや企画内容でも、会議で誰が提案するかによって、取材になる確率は異なります」

テレビ番組の会議には、プロデューサー、ディレクター、放送作家、AP(アシスタントプロデューサー)、AD(アシスタントディレクター)など、通常多くの人が参加します。

当然ながら、テレビ局も普通の会社と同じく、その会議の参加者の中で影響力の強い人と弱い人がいます。

会議ですから、最終的に話し合いで決まるにしても、例えば、実績のあるディレクターや放送作家が「僕はこの企画がいいと思う」「ぜひこの商品を取り上げたい」といえば、やはり会議では通りやすいのです。

ですので、われわれ広報PRに携わる者は、テレビの関係者に会ったら、

「この人は番組の中で、果たしてどの程度影響力を持っているのか」という点を冷静に見極める必要があります。ビジネスライクに言えば、番組内で影響力の弱い人と仲良くしてもあまり意味がありません。実は、これと同じことが新聞や雑誌にも言えます。

新聞記者にも1年目の若手からベテラン記者まで様々です。

例えば、日経新聞の場合、同じ話題を取材しても、
・実績のない若手が取材した場合→「日経産業新聞」に掲載
・ベテラン記者が取材した場合→「日本経済新聞・本紙朝刊」に掲載

といったことが普通にあります。

さらに言えば、一般的に若手の書いた記事はデスク段階でボツになりやすいし、ベテラン記者が書いた記事は、紙面で大きく扱われやすい。要は、実績のある優秀な記者と付き合った方が得なわけです。

雑誌について言うと、キーマンは「副編集長」です。

ある程度大きな媒体になると、編集長は大きな方針決定をするだけで、編集の実務には関わりません。現場で企画の善し悪しを判断したり、取材先の決定権を持っているのは副編集長です。ですので、副編集長を説得できれば、高い確率で取材になります。

「その媒体のキーマンは誰か?」

ぜひこれを意識しながら広報活動を行ってみてください。取材の成功確率が高まると思いますよ。

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記事の執筆者
野澤直人
野澤 直人
代表取締役

大学卒業後、経営情報サービス会社に入社。マスコミ業界に転じ、ビジネス誌の編集責任者としてベンチャー経営者500人以上を取材。その後、海外留学関連のベンチャー企業に参画し、広報部門をゼロから立ち上げ、同社の急成長に貢献する。2010年に株式会社ベンチャー広報を創業。以来10年間でクライアント企業は400社を超える。著書に『【小さな会社】逆襲の広報PR術』(すばる舎)。

野澤 直人
記事の執筆者
野澤直人
野澤 直人
代表取締役

大学卒業後、経営情報サービス会社に入社。マスコミ業界に転じ、ビジネス誌の編集責任者としてベンチャー経営者500人以上を取材。その後、海外留学関連のベンチャー企業に参画し、広報部門をゼロから立ち上げ、同社の急成長に貢献する。2010年に株式会社ベンチャー広報を創業。以来10年間でクライアント企業は400社を超える。著書に『【小さな会社】逆襲の広報PR術』(すばる舎)。

野澤 直人