広報戦略・プレスリリースのデメリットとは!?

広報戦略・プレスリリースのデメリットとは!?

スタートアップのためのPR会社
株式会社ベンチャー広報
代表取締役の野澤直人です。

広報の仕事はマスコミとの心理戦です。無論、プレスリリースも…。

広報の世界では、マスコミにプレスリリースを送ることは、当然のことだと考えられています。多くの広報担当者が、何の躊躇もなくプレスリリースをマスコミに送っている現実…。本当に正しい戦略なのでしょうか。

そもそも、マスコミにとって、プレスリリースとは何なのか?

まずは、この本質を理解することが大切です。

マスコミ関係者の仕事は、「特ダネ」を取ることです。世の中の誰も知らない、または、ごく少数にしか知られていないニュース価値のある情報を独自に入手し、他のマスコミよりもいち早く報道することです。

その点からいえば、パッケージ化され、多数の媒体に一斉配信されたプレスリリースは、マスコミにとって無価値だといっても過言ではありません。公開された情報(=多くの方に知られてしまった情報)は、決して「特ダネ」ではないのです。

つまり、プレスリリースを送ることのデメリットの原点として、プレスリリースをもとにした記事ばかり書いている記者は、上司や同僚から「ダメ記者」の烙印を押されてしまうことにあります。マスコミの世界は、自分の足で特ダネを稼いでこそ評価される世界なのです。

「マスコミにプレスリリースを送っても見てもらえない…」と嘆く広報担当者は多いですが、マスコミ側の視点からすれば、至極当然の帰結なのです。一斉配信されるプレスリリースの情報=基本的に価値が低い、このあたりのマスコミ心理を理解することが、広報担当者のファーストステップだといえます。

くどいようですが、広報担当者が、自社のプレスリリースを多くの媒体に送れば送るほど、そこに記載されている情報の価値は下がります。つまり、広報担当者が自身でニュース価値を下げているのです。皮肉ですよね。

ニュース(特ダネ)の本質からすれば、プレスリリースのデメリット、非常に大きいといえます。マスコミ側の心理を理解した上で自社の情報を発信すること、常に心がけてみてください。

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記事の執筆者
野澤直人
野澤 直人
代表取締役

大学卒業後、経営情報サービス会社に入社。マスコミ業界に転じ、ビジネス誌の編集責任者としてベンチャー経営者500人以上を取材。その後、海外留学関連のベンチャー企業に参画し、広報部門をゼロから立ち上げ、同社の急成長に貢献する。2010年に株式会社ベンチャー広報を創業。以来10年間でクライアント企業は400社を超える。著書に『【小さな会社】逆襲の広報PR術』(すばる舎)。

野澤 直人
記事の執筆者
野澤直人
野澤 直人
代表取締役

大学卒業後、経営情報サービス会社に入社。マスコミ業界に転じ、ビジネス誌の編集責任者としてベンチャー経営者500人以上を取材。その後、海外留学関連のベンチャー企業に参画し、広報部門をゼロから立ち上げ、同社の急成長に貢献する。2010年に株式会社ベンチャー広報を創業。以来10年間でクライアント企業は400社を超える。著書に『【小さな会社】逆襲の広報PR術』(すばる舎)。

野澤 直人