スタートアップのためのPR会社
ベンチャー広報です。
「テレビから取材されたい」というミッションを与えられたことのある広報パーソンも少なくないのではないでしょうか?
マスメディアのなかでも、より大衆性が求められるテレビPR。
今回は、天気や物価に関連したテレビPRのテクニックをご紹介したいと思います。
報道・情報番組は天気と物価、賃金などの話をしていることが多い
毎日夕方のニュースを見ていると、物価や天気の話題を取り上げているということに気が付きます。
視聴者の大半が主婦だからということもありますが、報じる意義として、生活に必要な情報を届けることがテレビの大きな役割なので、天気と物価の話題が優先される傾向にあります。
実際に私が広報の仕事についたばかりのころ、お世話になっていたニュース番組のデスクからは、
「単に製品やサービスの情報を持ってこられても困るが、天気や物価に関連した話題であればぜひ聞きたいと思う。なので、知恵を絞ってそのようなテレビマンが使いやすい情報にして持ってくる努力を行うべきだ」
とアドバイスをいただいたことを思い出します。
この手法を習得すると、新製品ではないもの、競合他社が多いサービス・製品であっても報道されるチャンスが広がります。
私が過去にこのアドバイスに従って、実際に報道された内容についてご紹介します。
【事例1】季節に関連した情報提供を実施する
業界では唯一無二の存在である、とある専門店のオンラインショップの広報を担当していたときのことです。
その際は、ちょうど天気と物価のアドバイスを聞いたばかりということもあり、これはチャンスだと、まず天気の長期予測を確認しました。季節は初夏でした。
現在の売れ行きと天気の長期予測から、夏にどういった製品が売れるかの分析を進めた結果、とある製品が更に売れそうだという傾向がわかりました。
実際にその製品を導入している個人も企業もどちらも増えているということが、報道調査、SNSなどからの情報収集でわかったため、ブームが来ているのではという兆しを、事例つきで3枚程度の簡単な企画書にまとめテレビの制作者へ情報提供しました。
結果、少し時間がかかりましたが、1ヶ月過ぎに企画採用の御連絡をいただき、1週間度にはロケ、その翌日に夕方の番組で報道されるという流れで、報道を獲得することができました。
【事例2】働き方改革が進むと、とある仕事が主婦に増える
とある主婦が活躍するお仕事のプラットフォームサービスを担当していたときのことです。
働き方改革、AIの開発導入が進みだした頃の話です。
このときは業務の効率化、自動化領域の拡大が広がり、主婦のパートの業務がなくなるのではなどと言われていた反面、AIや改革を進めるために単純作業を外注する、外に出す仕事も発生する、というニーズもあることになります。
特に軽作業のニーズは年々高まりを見せているということを、広報を担当して得た情報があり、主婦のお小遣いが上る可能性が高いなどと事業の関連性をまとめて、紙媒体やWEB媒体で取材獲得を進めていきました。
結果、それらの報道を見たテレビディレクターから、実際に主婦の方へ密着取材ができないかと御連絡をいただき、夕方の報道番組の特集で取り上げていただくことができました。
実際の報道内容からヒントを得よう
- 長雨が続くと〇〇が美味しくなる
- 高温が続くと、意外な〇〇がとても売れる
- 降雨量が多いと、樹液が増えてカブトムシなど夏の昆虫が採れる確率が増える
- 消費税増税に備え、町の企業は
- 消費税増税前掛け込みセールの情報
など、日々のニュースは、このような話題が取り上げられたりしています。この天気と物価を上手に活用して情報提供することで、報道のチャンスが広がる可能性高まります。
ぜひ皆様も取り入れてみてください。