スタートアップのためのPR会社
ベンチャー広報です。
弊社では、契約する企業のサービスや商品は基本的にすぐに利用、実際に体験、経験するようにしています。
これは何故かと言うとが、今回のブログテーマです。
最近、若手社員からの相談で、
「マスコミの方に情報提供しても、なかなか取材に進まない。」
という悩みをよく聞きます。
私もPR会社に入りたての頃は、頑張って会えたものの取材につながらないことがとても多く、頭を抱えたものです。
実際にその頃の手帳を読んでみました。どうも、マスコミの方に「商品説明されても困る」と率直に言われたことがあったようです。(苦笑)
過去を振り返りますと、このサービスをきちんと紹介しなくては!と思うあまり、説明書のような話をしていたのかな、、、と思います。
この「商品説明は困るな〜」と言われてショックを受けてから、かなり真剣に考えました。
どうやったらマスコミの方は取材をしてくれるのだろうか、と。
そこで、面談の最後、どうしたら取材してくださるかを聞くようになりました。そこで得た情報は、だいたい毎回同じようなことを聞かれるということに気づくようになります。
- このサービスは実際にどんな人が使っているのか?
- 利用者の声は
- 開発者、社長はどういった人なのか
- 使っている人へ取材はできるのか
など、聞かれる内容の殆どが人にまつわることで、事例なんだということに徐々に気づいていきました。
こうして、ただ上司に持っていってと頼まれた情報をたんに説明するだけではなく、自分が現地に行って、直接企業にヒアリングをして、情報を集めればもっと取材につながることが増えるのではないか?と考えるようになりました。
企業広報であれば自社のことですから、こういった情報集めはしなくても殆どが理解できる事だと思いますが、PR会社は結構この部分が難しいものがあったりするのです。
例えば、営業とPR部隊が別れている前職のようなケースであれば、営業に頼んで、情報を集めてもらうことになります。これは時間がかかり、サイクルの早いマスコミの方のペースに合わず、戻ってきた頃には全く興味がなくなってしまった。ということは本当に多かったです。
だからこそ、情報を持っていく前、早期のタイミングで実際に現場を見て、製品を使用して、どう感じたか、どう感じられているのかという真実を集めに行くことが重要かつ、取材獲得につながる鍵になると考えました。
結果ベンチャー広報に入って、この部分を一人ですべて行うようになり、格段と取材につながることが増えていきます。この話は余談ですが、すぐに行動したい私にとってはなんでも一人で完結できることから、年々取材の数を増やしていけるようになりました。ベンチャー広報へ転職したことでPRパーソンとしてとてもいい転機になったなと思っています。
話を戻しまして、過去の例をご紹介します。
数年前、とある教育サービスを担当した際のことです。世にいう天才を排出しているという教育サービスで、かなりの実績と歴史がありました。教育関連ということもあって、パンフレットや事例なども紙やWEBに情報量が多く会ったのですが、すぐに現場へ行き、実際の授業の様子などを見に行きました。
すると、そこにはパンプレットにはない、濃密な空気、生徒の希薄、先生の情熱がありました。また膨大な事前情報の中から、これを伝えたら話題になりそうだなという光るモノを見つけることもできました。
返ってすぐに、見てきた面白い情報をまとめて簡単な資料を作成。何がすごかったかなど率直な感想を添えて情報提供したところ、TV番組から即取材になったということがありました。
また次のステップでは、自分も入会して利用者になりました。率直にどんなサービスかを利用者目線でマスコミの方にレビューする、というようになりました。また店舗を利用することで、事例的に協力してくれそうな人を自ら探しに行けるという点も非常に良かったと思っています。
こうすることで常に新しい発見があり、その情報が役立って取材につながっていく、という好循環を生み出しました。
自分が体感した真実から語られる情報は、厚みがあり、手触りや温度まで伝わるような濃い情報になります。仮に自分から遠いサービスだとした場合は、自分と関連する誰に影響が有るものなのかなど、とことん、自分ごと、自分目線で見聞きするようにします。
こうして生きた情報は、日本の経済発展の一つの話題として取り上げられたり、、今流行っている生活サービスとして、日本一の講師が脳トレコンテンツを監修して番組制作に協力するなど、見に行く前の2倍以上のスピードで、報道を獲得していきました。
百聞は一見にしかず、ぜひ皆様も現場に足を運んで、面談の際に活用していってください。