スタートアップのためのPR会社
ベンチャー広報の野澤です。
広報とは何か?
広報は、大きく分けて、2つの軸があります。
商品・サービスをPRする「商品広報(プロダクトPR)」と、
会社自体をPRする「企業広報(コーポレートPR)」です。
広報とは
中小ベンチャー企業や、スタートアップ企業は、
自社商品・サービスがテレビ等に露出する「商品広報」には積極的ですが、企業紹介や社長インタビューという形で報道される「企業広報」にはあまり熱心でない企業さんが多いです。
企業広報について、
「社長のインタビューが出ても、売上には直結しないから意味がない」
「それって、出たがり社長の自己満足でしょ」
と思っている方も多いのではないでしょうか。
残念ながら、これは大きな間違いです。
むしろ、
これからの時代、特に、中小ベンチャー企業、スタートアップ企業にとっては、「商品広報」より「企業広報」が重要です。
「商品広報」より「企業広報」が重要!?
なぜなら、
消費者の購買基準は、商品・サービスの価格・性能・性質ではなく、企業や社長の姿勢・人格を重視するようになってきたからです。
例えば、
スターバックスとドトールコーヒーを比べてみてください。
売っているものは同じコーヒーです。
価格や商品力ではドトールが勝っているかもしれません。しかし、お客様はスタバに集まります。これは「サードプレイス」というスタバ独自の価値観や企業としてのスタイルが、消費者から支持された結果だといえます。
つまり、
「スターバックスのコーヒー」という商品広報ではなく、「スターバックス」という企業広報の勝利なのです。
アップルとマイクロソフトでは、
性能や価格ではそれほど大きな違いはないにも関わらず、なぜ消費者は高額なアップルのPCを評価するのか…
それは、
消費者が、アップルという企業や創業者であるスティーブ・ジョブズの姿勢や考え方に共感しているからではないでしょうか。
単に、PCの性能やデザイン、価格だけをPRするだけでは、こういう効果は得られません。
つまり、
商品広報だけを一生懸命やっていても、マーケットで生き残ることはできないのです。企業広報を重視すべき理由なのです。
しかも、
経営者の顔が見えづらい大企業に比べて、創業者が現役で社長をしている中小ベンチャー企業やスタートアップ企業は、企業広報が断然やりやすいのです。このアドバンテージを活かさない手はありません。
広報とは – 時代を生き抜くための経営戦略
- なぜ創業者はこの企業を立ち上げたのか
- どんな想いで会社を経営しているのか
- 企業の理念やミッションは何なのか
- 事業を通じて実現したい社会的使命とは何なのか
- どんな社員がいて、どんな気持ちで働いているのか
- オフィスはどんな雰囲気なのか
- どんな社内制度があるのか
こうした自社商品・サービスの背景にあるストーリーをどんどんマスコミを通じて発信してください。消費者には、商品ではなく会社で選んでもらう、そして会社を好きになってもらう!
それをできるのが、企業広報なのです!
広報とは何か、その意味をあらためて考えてみてください。