ベンチャー・スタートアップのためのPR会社
ベンチャー広報です。
女性誌を攻略する上で「サンプリング」は、必ず実施すべきPR手法です。ちなみに「ギフティング」とも言われます。
「記事を書いてくれるなら商品提供できます」という広報担当者もいますが、その考えは180度変えてください。
「記事を書いてもらう」ためにサンプリングをするのではなく、「記事にできるかどうか判断してもらう」ためにサンプリングは実施します。まずはそれを理解しましょう。
サンプリングの狙いは?
サンプリングの狙い(目的)は、体験から実感、実感から掲載を生むことです。特集や企画で紹介されている商品は、ほとんどが編集者もしくはライター自身が体験して、良いと感じたものを紹介しています。
企画のテーマが決まって、「何を紹介しようかな?」と思った時、やはり自分が使って良かったものがまず頭に浮かぶはずです。その「頭に浮かばせる」ために、サンプリングを実施するのです。
また、過去の記事にも書きましたが、女性誌では「口コミ露出」ならぬ、エディターおすすめ企画がたくさんあります。その口コミ露出を狙うにも、普段からサンプリングをしてしっかりと、ファンづくりをしておくことが大切なのです。
タイミングが良いのはいつ?
この答えは「いつでも良い」です。ただし、サンプリングする理由づけはあった方がいいですね。新商品や商品リニューアルがあるなら、それだけで理由になります。タイミングは、そのプレスリリースを出す日(情報解禁日)に、プレスリリースと商品が手元に届くのがベストです。
特に新しい情報がないときには、季節のイベントを理由に実施しても良いと思います。例えば、お盆の季節には“お中元”、12月には“クリスマスギフト”、1月だったら“新年のご挨拶”、2月は“バレンタインプレゼント”…などです。
さらにいうと、何も季節のイベントがないときであれば、“今こんな企画が進行中かと思いますので参考に…”として、これから進行しそうな、企画切り口に合わせた商品を送りましょう。
ただ商品を送れば良いの?
サンプリングをする際、必ず用意するものは以下の3つです。
(1)商品
本商品ではなく、試供品にするのはおすすめしません。サンプリングは、実際に体験してもらう事ですが、それは大きさやパッケージを含めてビジュアルの体験も含んでいるからです。
(2)プレスリリースもしくは商品概要資料
パンフレットではなく、メディア向けの資料を用意しましょう。A4で2~3枚程度、商品名、価格、成分、特長などの商品概要と、読者からの問い合わせ先などの掲載にあたって必要な情報を漏れなく入れましょう。
(3)送り状
要は「手紙」ですね。新商品の場合はプレスリリースだけでもいいですが、そうではない場合は、「今回サンプリングをした理由(前述のタイミング)」を、簡単に書き添えた方が良いです。
また、せっかくサンプリングをするので、印象に残る工夫をするのも良いと思います。最初にお伝えした通り、サンプリングはギフティングとも言われている通り、メディアへのギフトです。
一工夫することで、印象にも残りますし、商品のブランドイメージを伝えるチャンスにもなります。ぜひ商品のPRをやっている方は実践してみてください。