スタートアップのためのPR会社
ベンチャー広報です。
- 「新商品がないからプレスリリースが出せない。」
- 「直近でプレスリリースがないから、メディアアプローチするネタがない。」
そう考えてメディアアプローチをためらっている広報担当者のお話をよく聞きます。確かに新聞やビジネス系のWEBメディアは、新サービスや新商品など、プレスリリースをきっかけに取材をされることが多いです。
が、女性誌は違います。雑誌を見てみてください。紹介されている商品は新商品だけでしょうか?そんなことはありません。
そこで今回は、新商品がない場合の女性誌PRのやり方について、です。
ニュースレターは既存商品のPR手法として効果あり!
プレスリリースやニュースリリースは、”ニュース=新しい情報” がないと発信できませんが、ニュースレターは新しい情報がなくても情報発信ができる手段の1つです。
前提として、ニュースレターは「メディアに向けた読み物」ですので、これを読んだメディアが、読者に役立つ情報を得られることを目的に作成します。
ニュースレター作成のコツは大きくは4つ。
【1】その季節やタイミングならではの背景・現象・悩みを切り口にすること
今進行中の企画に合う情報以外は興味を持ってもらえません!
【2】自社の商品情報ばかりを入れないこと。
プレスリリースや宣伝用のチラシとは違います!
【3】ボリュームはA4で3枚程度
長すぎるものは読む気がなくなってしまいます。
【4】一度で終わらせず、定期的に実施する
メディアとの定期的な接点をつくることで、メディアに「覚えておいてもらう」ことができます。
例えば、ヘアケア(シャンプー、トリートメントなど)のPRをしているとします。夏の企画に向けてニュースレターを作成する場合、【1】に該当する切り口は、
・「夏の頭皮のべたつき」
・「紫外線による髪・頭皮へのダメージ」
・「汗による頭皮のニオイ」
などでしょうか。あとはこの切り口をフックに、起承転結に落とし込んで構成するだけです。「夏の頭皮のべたつき」をテーマにするとします。
[起]夏になると頭皮も汗をかき、べたつく。頭皮がべたつくと、髪にはこんな影響が!
[承]夏と冬の頭皮を比べたときの頭皮環境の違い(データやアンケートなどを活用するといいです)
[転]こんな成分が効果的、シャンプーの仕方、アイテムの変わった活用方法など、悩みを解決するためのケア方法
[結]自社商品のうち、該当する商品をピックアップし、今回のテーマにその商品のどの部分が該当するのかを紹介
[結]で落とし込む内容次第では、商品に対する印象を一気に変えることもできます。定番商品の新しい一面を見せることもできるし、古い商品にもう一度スポットライトをあてることもできます。
あとは、商品開発担当や研究員など、「この話詳しく話せますよ!」という方をニュースレターでも紹介すると、それを読んだ担当者が、「今回のこの企画、まるっと監修者として取材させてもらおうかな?」と思ってもらえる可能性も出てきます。
ニュースレターは、商品のみならず、有識者の立場からも露出が狙える優秀なPRツールなのです。
ちなみに私は、隔月に1本ニュースレターを続けた結果、書籍出版やテレビ露出に繋がった事もあります。
ぜひ試してみてください。