【対談インタビュー】「大転職時代」にベンチャー広報を選び続けている理由を聞いてみた。
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【対談インタビュー】「大転職時代」にベンチャー広報を選び続けている理由を聞いてみた。

現代は「大転職時代」に入り始めていると思います。直近5年で転職市場は大きく変わりました。「採用は困難に、転職は容易に」そんな時代が始まっています。

実際に総務省の調査によると2023年の7月〜9月の「転職希望者」は1,000万人を超えたそうです。2018年は800万人だったのでたった5年で200万人も増えたことになります。

私も経営者としてPRコンサルタントの採用活動を続けていますが採用は難しくなったなと日々感じています。

でも社内には、転職が容易になったにも関わらず、継続して長くベンチャー広報で働いてくれているコンサルタントもいます。

そこに「ベンチャー広報のリアル」が隠れているのかなと思い…

今回はベンチャー広報の社員2名に「なぜ転職せずにベンチャー広報を選び続けているのか?」というテーマで2名のシニアコンサルタントとの対談インタビューをしてみました。

コンサルタントの紹介

まずは2名のシニアコンサルタントを紹介したいと思います。

一人目は高橋 和輝さんです。

– シニアPRコンサルタント
国立大学卒業後、マーケティング領域のコンサルティング会社を経て、ベンチャー広報に入社。現在は、介護業界やIT業界など、BtoB/BtoC問わず様々な業界のPRを担当。更に、地方企業のPRにも携わり、全国メディアでの露出実績を多数持つ。

二人目は宇都宮 知香さんです。

– シニアPRコンサルタント
大学卒業後、大阪のスタートアップ企業にて広報機能を立ち上げ、年間100件以上の露出に対応。その後、ベンチャー広報に入社。プラットフォーム、セールス、医療、NPO、寝具など幅広い業界のPRに携わる。

2名ともベンチャー広報の主軸となるシニアコンサルタントです。

では
・なぜベンチャー広報に入社を決めたのか?
・なぜベンチャー広報で働き続けているのか?
という2大テーマで早速対談インタビューをスタートさせたいと思います!

なぜベンチャー広報に入社を決めたのか?

野澤:高橋さん、宇都宮さん、本日はよろしくお願いします!

高橋:何だか緊張しますね笑 よろしくお願いします!

宇都宮:よろしくお願いします!

野澤:最初のテーマは、「なぜベンチャー広報に入社を決めてくれたのか?」です。広報PRに携わるなら、事業会社の広報PRという選択肢もありますよね。なのでまずは、なぜPRコンサルタントという職種を選んだのかを聞きたいです。

高橋:私からいきますね。私の場合は前職での経験が大きかったです。前職は新潟のマーケティングコンサルを提供する会社にいたのですが、そこで広報PRの力を知ることができました。その企業ではプレスリリースの配信からの報道獲得もマーケティング施策の一環として行っていました。そこで気付いたのは、どのマーケティング施策よりも、「報道獲得」の影響が大きかったということです。「広報PRはすごい力を持っているんだ」と感動したことは今でも忘れません。それから、広報PRの知見を深め、、広報PRコンサルタントになりたいと思いました。

野澤:なるほど。宇都宮さんはどうですか?

宇都宮:実は転職活動していたときはPRコンサルタントは考えていませんでした。事業会社に行こうと思っていたんです。元々事業会社で広報担当をしていたので、そちらの方が自分に合っている気もして…。でも転職相談をしていた広報の知人に、ベンチャー広報を紹介してもらいました。当時はライフステージも意識した転職活動をしていて、「すごく働きやすいPR会社があるよ」と。PR会社は考えていませんでしたが、何かの縁かなと思って社員の方にお会いしてみたら、本当に大切な縁になりましたね。

野澤:たしかに。宇都宮さんとは社員の紹介で知り合いましたよね。PR会社も結局他社を受けることなく、ベンチャー広報に決めてくれたとか。前職では報道獲得などの成果も残されていたのに、なぜ転職を?

宇都宮:「もっと広報PRの専門スキルを身に着けたい」と思っていたからです。前職はスタートアップ企業で広報担当をしていて、年間100件以上の露出をすることができていました。この実績を話すと「すごいね!」と、多くの方が言ってくれるんですけど… 正直全然私の実力ではなくて…笑 その企業は時流に乗ったビジネスをしていましたし、カメラ映えも良かったんです。だからこちらからメディアアプローチを行わなくてもインバウンドでどんどん取材の問い合わせが来ていました。だから私は広報PR担当と言っても、やっていることは取材の調整がメイン。もちろん私からプッシュして獲得した報道もありますが、やっぱり「会社がすごいだけ」という感覚が抜けませんでした。だから自分の実力を高めたかったんです。

野澤:なるほど。PRコンサルタントは確かに広報PRの知見を広く深く身に着けるには最適だと思います。高橋さんはなぜベンチャー広報に入社してくれたのでしょうか?

高橋:野澤社長の書籍がきっかけです。【小さな会社】逆襲の広報PR術を拝見して「ここしかない!」と思いました。私の場合はマーケコンサルからキャリアをスタートさせたので、広報PRは未経験です。だから、まずは知識を身に着ける必要があると思って、色々な書籍を読んでいました。今でこそ、中小企業やスタートアップに焦点を充てた書籍も数が増えてますが… 当時は「大手企業だったら出来るだろうけど…」という内容ばかりだったんです。マーケコンサル時代のクライアントは中小企業が中心だったので、余計にそう感じてしまったのかもしれません。でも野澤社長の書籍は、ミニマムで始められて、かつ再現性がとても高い内容ばかりでした。その内容を見て「自分もこんな広報PR支援ができるようになりたい」と思いました。

野澤:そう言ってくれて嬉しいです。高橋さんは実はコンサルタントを募集していない時に、問い合わせをしてきてくれましたよね。

高橋:確かにそうでしたね。当時ホームページを見ても募集していなかったので、問い合わせフォームからダメ元でお願いしてみたんです。そしたら返信が返ってきて驚きました!過去の採用情報を見ると、ベンチャー広報では基本的に経験者しか採用しない方針だったようなので、経験は無いけど働きたいんですって連絡をしました。異例の候補者だったと今になって思います。

野澤:そうそう。でも当時のマネージャー陣は満場一致で採用するべきって意見だったからね。僕も絶対に伸びるって思っていたし、実際今の活躍を見ていると採用して本当に良かったなと思ってます。

宇都宮:私から見ても高橋さんは本当にすごい方だと思います!

野澤:そうですね。同僚からもそう評価されているコンサルタントに活躍してもらえていて、嬉しいです。次は「なぜベンチャー広報で働き続けてくれているか?」というテーマで話しを聞いていきたいと思います。高橋さんはどうでしょう?正直転職しようと思えば全然できちゃう優秀なコンサルタントだと思っています。

高橋:ありがとうございます!私がベンチャー広報で働き続けているのは、一言でいえば「働きやすさ」ですね。ベンチャー広報は本当に働きやすい会社だと思っています。クライアントに満足してもらえるパフォーマンスができれば、いつどこで働いてもいい。なので日中にちょっとした用事があるときは、Googleカレンダーに「予定あり」って入れておくだけでいいんですよね。それに対してマネージャーから「これなにやってるの?」とか「最近予定あり多くない?」とかは一切言われない。集中的に休みを取って海外旅行に行くスタッフもいますし、本当に自由だなと感じます。

宇都宮:それは私も感じています!私は子育てと仕事を両立する必要があるので、今の環境は本当に助かっています。子どもが1歳と8か月なので、日中を仕事だけに使うのは中々難しくて… その意味では担当するクライアント数を選べるのも、ありがたいですね。子どもが生まれる前は数社担当してバリバリやっていたんですが、子どもが生まれてからは減らしてもらいました。もっと大変な人はさらに減らすこともできるんですよね。働く場所、時間など、ここまで働き方を自分で選べる会社もめずらしいなと思います。

高橋:たしかにそうですね。ここまで働き方を選べる会社はすごい。加えて言うと、クライアント数と給与が結びついているのも、分かりやすくていいなと思っています。ベンチャー広報では担当しているクライアント売上の4分の1が自分の給与の目安になります。そのため、ざっくり言うと50万円/月のリテナー契約を4社担当すれば50万円/月×4社=200万円が自分の月間の売上になります。このうち4分の1が自分の給与になるので… 200万円÷4=50万円が月給の基準になります。この計算はあくまで目安で、自身の成長やクライアントの契約更新率などによって料率が変動して、昇給することもあります。年収を増やしたければ、スキルを磨いて生産性を上げて、担当社数を増やしていけばいい。一方で子育てなどで忙しい場合は、担当社数を減らせばいい。シンプルでとても分かりやすい給与設計ですよね。

野澤:そうですね。PRコンサルタントが働きやすい会社にしようと思って経営してきたので、そこには結構自信があります笑 働きやすさ以外で言うと、どんな理由がありそうですか?

宇都宮:クライアントをスタートアップ・ベンチャー企業に絞っているのも、とてもおもしろいなと思います!スタートアップやベンチャー企業は新しくて先進的で、おもしろい事業をやっていることが多いですよね。それを知るだけでも、とても新鮮な気持ちになれて、ワクワクします!

高橋:僕もそれは感じています。新しいテクノロジーやサービスを知るのっておもしろいですよね。個人的にもう一つあるのが、ベンチャー広報という会社が、クライアントの成果をかなり出しやすい環境だと思っています。社内に元記者や元テレビマンなど、各業界に精通した人が在籍しているので、各メディアの専門的な知見からアドバイスが貰えます。それに今まで培ってきたメディアリストも共有されているので、自分の人脈だけではなくて、会社の人脈を使って広報PRの支援ができる。「自由な働き方」っていうとフリーランスが筆頭になると思うんですが、フリーランスだったら決して出せないような成果をクライアントに提供できていると思います。

宇都宮:たしかにたしかに。それにマネージャーの方と週1で1on1ができるのもいいですよね。そこで案件に困ったことがあれば相談できますし、それ以外のモヤモヤしたことも話せます。マネージャーの存在もすごく大きいなと感じています。

野澤:なるほど、ありがとうございます!

今回は
・なぜベンチャー広報に入社を決めたのか?
・なぜベンチャー広報で働き続けているのか?
という2大テーマで対談インタビューを行いました。

このブログから少しでもベンチャー広報のリアルが伝われば嬉しいです!

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記事の執筆者
野澤直人
野澤 直人
代表取締役

大学卒業後、経営情報サービス会社に入社。マスコミ業界に転じ、ビジネス誌の編集責任者としてベンチャー経営者500人以上を取材。その後、海外留学関連のベンチャー企業に参画し、広報部門をゼロから立ち上げ、同社の急成長に貢献する。2010年に株式会社ベンチャー広報を創業。以来10年間でクライアント企業は400社を超える。著書に『【小さな会社】逆襲の広報PR術』(すばる舎)。

野澤 直人
記事の執筆者
野澤直人
野澤 直人
代表取締役

大学卒業後、経営情報サービス会社に入社。マスコミ業界に転じ、ビジネス誌の編集責任者としてベンチャー経営者500人以上を取材。その後、海外留学関連のベンチャー企業に参画し、広報部門をゼロから立ち上げ、同社の急成長に貢献する。2010年に株式会社ベンチャー広報を創業。以来10年間でクライアント企業は400社を超える。著書に『【小さな会社】逆襲の広報PR術』(すばる舎)。

野澤 直人