広報として成長するための「守破離」
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広報として成長するための「守破離」

どんな仕事もそうですが、広報は特に、自分なりの創意工夫が重要です。他社の広報さんと同じことを普通にやっているだけでは、大きな成果を出すことは難しい。

そして、広報のやり方に「絶対的な正解」というのはありません。

野球でいえば、「こうすれば必ずヒットが打てて、3割バッターになれる」
決まった方法がないのと一緒です。

だからといって、最初から自己流でやってもうまくいきません。

広報をはじめたばかりの初心者がどうすれば着実に成長できるのか。その方法について「守破離」という考え方をもとに解説します。

「守破離(しゅ・は・り)」とは

僕は小学校3年から高校3年まで10年間、剣道をしていました。

剣道の世界には「守破離(しゅ・は・り)」という言葉があります。これは修行における段階を示したものです。

「守」:師や流派の教え、型、技を忠実に守り、確実に身につける段階。
「破」:他の師や流派の教えについても考え、良いものを取り入れ、心技を発展させる段階。
「離」:一つの流派から離れ、独自の新しいものを生み出し確立させる段階。
「守」=初級者、「破」=中級者、「離」=上級者と捉えて頂いて良いと思います。

広報も全く同じかなと。

広報にも基本やお作法というものがあります。ただこれは、広報関連の書籍を10冊くらい読んで、半年から1年実務をこなせば、だいたい身につきます。

そこまでは「知ってて当然」「できて当然」のレベルの話であって、広報担当者としての初級者のレベルです。中級者以上を目指すのであれば、そこから自分なりの創意工夫をどれだけできるかが、本当の勝負になります。

プレスリリースの達人になるには

「プレスリリースの作成」を例に説明しましょう。まず最初は「プレスリリースの書き方」的なマニュアル本を読んで、基本に忠実に書くようにします。

この段階を超えたら、次は創意工夫です。自分が書いたプレスリリースに対するマスコミの反応を見ながら、リリースに入れる要素を見直したり、文字の大きさや書体、行間など、体裁も含めて試行錯誤をおこないます。他社のプレスリリースから良い部分を取り入れるのも有効でしょう。

そして最終的には、誰もやっていない、自分独自の効果的なプレスリリースの書き方・やり方を見つけます。ここまでくれば達人(上級者)です。

まとめ

今回はプレスリリースの書き方を例にしましたが、広報戦略策定、メディアプロモート、記者会見のやり方、広報の効果測定方法など、全て同じです。「守破離」という考え方で、広報としてのレベルアップを目指してください。

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記事の執筆者
野澤直人
野澤 直人
代表取締役

大学卒業後、経営情報サービス会社に入社。マスコミ業界に転じ、ビジネス誌の編集責任者としてベンチャー経営者500人以上を取材。その後、海外留学関連のベンチャー企業に参画し、広報部門をゼロから立ち上げ、同社の急成長に貢献する。2010年に株式会社ベンチャー広報を創業。以来10年間でクライアント企業は400社を超える。著書に『【小さな会社】逆襲の広報PR術』(すばる舎)。

野澤 直人
記事の執筆者
野澤直人
野澤 直人
代表取締役

大学卒業後、経営情報サービス会社に入社。マスコミ業界に転じ、ビジネス誌の編集責任者としてベンチャー経営者500人以上を取材。その後、海外留学関連のベンチャー企業に参画し、広報部門をゼロから立ち上げ、同社の急成長に貢献する。2010年に株式会社ベンチャー広報を創業。以来10年間でクライアント企業は400社を超える。著書に『【小さな会社】逆襲の広報PR術』(すばる舎)。

野澤 直人