スタートアップのためのPR会社
株式会社ベンチャー広報
代表取締役の野澤直人です。
企業の記者発表をテレビで報道してもらうひとつの手段として、「芸能人・タレントを使う」という手法があります。たしかに、旬の芸能人やタレントを記者発表会に呼ぶと、テレビ番組からスポーツ紙、女性誌まで、多数のマスコミが会場に集まります。
しかし、僕はこの手法が正しいのかどうか、以前から疑問を持っています。なぜならこの手法には色々と問題があるからです。
ひとつは、費用対効果の面でお金がかかりすぎること。著名な芸能人やタレントを記者発表会に呼ぶと、1~2時間の拘束で、100万円くらいの費用がかかります。大企業ならいざしらず、ベンチャー企業やスタートアップにとってはなかなか出せない金額ですよね。
さらに問題なのは、こうした記者発表に来るのが、各媒体の「芸能人取材班」だということです。彼らの目的は、芸能人やタレントを撮ってコメントを聞くことなので、記者発表会を開いた企業の商品や取組みには、基本的に興味がありません。
だから、発表会当日は多数のマスコミが押し寄せ、テレビ取材も入ります。しかし翌日の放送を見ると放送内容を見ると、メインはあくまで芸能人で、本来主役であるはずの商品やサービスは、申し訳程度しか紹介されない、なんてこともしばしば。
大金を払って、芸能人を呼んで、これって、意味あります? 大手PR会社に記者発表会の企画運営を依頼すると、芸能人・タレントの活用をすすめてくる場合が多いですが、はなはだ疑問です。
まず、記者発表会に、テレビ番組を呼ぶのなら、「情報番組」「報道番組」の取材班でないと意味がない、と肝に銘じましょう。また、ベンチャー企業やスタートアップでも、やり方次第では、芸能人・タレントを使わずに、20~30の媒体を記者発表会に呼び込むことは可能です。
成功ポイントはこの3つ。
・お金をかけすぎない。
・芸能人・タレントを呼ばない。
・記者発表会をする前に、マスコミとの関係づくりをする。
これらの内容についてはまた別の機会の掘り下げたいと思います。