創業10周年を迎えるベンチャー広報の、いままでとこれから
CEOブログ

創業10周年を迎えるベンチャー広報の、いままでとこれから

スタートアップのためのPR会社 ベンチャー広報の野澤です。 今年、ベンチャー広報は創業10周年を迎えます。創業以来、ベンチャー企業やスタートアップ専門の広報PR会社として広報活動をお手伝いしてきました。今年初めてのブログ…

スタートアップのためのPR会社
ベンチャー広報の野澤です。

今年、ベンチャー広報は創業10周年を迎えます。創業以来、ベンチャー企業やスタートアップ専門の広報PR会社として広報活動をお手伝いしてきました。今年初めてのブログとなる今回は、年頭所感として2018年の振り返りと2019年の新たな取り組み、そしてベンチャー広報が目指す姿を書いていこうと思います。

広報PRニーズの高まりを実感した2018年

昨年は、ベンチャーやスタートアップ企業において広報PRのニーズの高まりを実感した1年になりました。その理由は、弊社のクライアントの数の増加にあります。なんと、この1年で2倍に。私たちの評判が口コミで広がり、ご紹介で多くのお仕事をいただくことができました。大変ありがたいことに、今でも数多くの相談をいただいています。この10年で広報PRのニーズが年々高まっている印象はありましたが、その高まりをより強く実感した1年でした。

広報PRに力を入れる企業の傾向

このように数多くの相談をいただく中で、どのような企業が広報PRに取り組むのか傾向が見えてきました。大きく分けて3種類の傾向があります。

【1】シードやシリーズAで資金調達をしたスタートアップ
まず一つ目は、資金調達で得た数千万〜数億円を活用して会社や事業の拡大をしたいと考える企業です。拡大手段の一つとして広報PRを捉え、そのための支援をお願いされるケースがあります。

【2】IPO(新規上場)準備中のベンチャー企業
二つ目は、1〜2年後にIPOをすることを具体的に予定している企業です。この企業が広報PRに取り組む理由は、IPOまでにできるだけ会社のバリューを高めるためです。上場する前に広報PRに取り組むことで時価総額を高められる可能性があるため、これまで広報PRはやってこなかったけれど事前に方法を練りたいと相談をされることが多くあります。

【3】IPOはしないけれど、一定規模の売上があり成長している中堅・中小企業
最後は、すでに売上が10億円以上あり、IPOを予定していない企業です。未上場のまま会社を伸ばしていきたいと考えているこの企業は、多くの場合、採用強化を目的として広報PRを活用します。IPO以外で会社の認知や信頼性を高めるために、IPOしないからこそ広報PRに取り組みたいというケースです。

それぞれ企業のステージやフェーズに応じて目的は違いますが、広報PRを有益な手段の一つとして捉え、重要性を感じている企業が増えつつあることは確かです。

社員数も2倍に。組織的にも強くなった1年

このように多くのご相談をいただき、多くのお仕事を頂けるようになった一方で、自社の人材確保には苦労した1年でもありました。

そこでブログやSNSでの発信に注力。このCEOブログを始めたのも、採用強化がきっかけです。色々と試行錯誤しましたが、自社での発信に力を入れた結果、良い人材を採用することができ、クライアント数と同様に社員数も2倍に。事業だけでなく、組織的にも強くなった2018年でした。

思い返してみると、10年前。会社を始めたとき、PR業界の先輩からは「ベンチャーやスタートアップ企業に特化したPR会社なんてうまくいくわけない。やめたほうがいい。」とアドバイスをもらいました。それは、手間がかかるわりに収益に繋がらないだろうという理由からでしたが、10年という長い間、当社が存続できたことは、そこにニーズがあったことを如実に表しています。

また、この10年間は安定的に毎年20%の売上増で、会社は右肩上がりの成長をしています。さらに、ここ数年は毎年黒字経営で、社員にボーナスを出すこともできました。代表である私としては、これは大きな喜びです。今後も、社員の幸せを追求し、年収を底上げできるような成長をしていきたいと思っています。

2019年の新たな取り組み

そんなベンチャー広報が創業して10周年となる今年は、色々と新しいことにチャレンジしようと思っています。今回はその中で2つの取り組みをご紹介します。

まず一つ目はWEBサイトのリニューアルです。
今年の前半にリニューアルを予定しています。まだ詳しくお話しできませんが、大幅にリニューアルをかけようと思っていますので、お楽しみに。

そしてもう一つが、マスコミ関係者とのコラボセミナーの定期開催です。
定期的に、テレビ番組のディレクターや新聞記者、雑誌の編集者の方々をお呼びし、セミナーを開催する予定です。ベンチャー広報としてこうした勉強の機会を定期的に設けることで、業界全体の底上げになればと思っています。

いまお伝えできることはこの2つですが、他にも計画している新たな取り組みはたくさんあります。お知らせできるようになったら、またブログでご紹介します。今後のベンチャー広報にご期待ください。

少しずつ着実に成長する「年輪経営」を目指す

このブログを書きながら改めて思うことは、私が目指したい経営は「年輪経営」だということです。

急成長を目指すのではなく、少しずつでもいいから年輪を刻むように継続的に成長をする。そんな会社にしていきたいと思っています。

なぜなら、「会社は何のためにあるのか?」と考えたときに、私は「そこで働いている人のためにあるものだ」と思っているからです。働いている人が辛いと感じ、給与も安く不満があるのであれば働いている意味がありません。会社の成長以上に、年収や休暇などの待遇面で社員が働きやすい環境を整え、社員一人ひとりの幸せを追求していきたいと考えています。

また、安定してクライアントを支えるのがベンチャー広報の仕事だと思っていることも、年輪経営を目指す理由の一つです。クライアントであるベンチャーやスタートアップ企業が急成長するからこそ、支える側である私たちは安定している必要があると思っています。そのためにはやはり、社員が働きやすい環境をつくることが重要だと思うのです。

クライアントの役に立っていくことと、社員の幸せを追求すること。会社としてどちらが欠けてもいけません。この両輪を上手く回しながら、2019年も一歩一歩着実に成長していきたいと思っています。

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記事の執筆者
野澤直人
野澤 直人
代表取締役

大学卒業後、経営情報サービス会社に入社。マスコミ業界に転じ、ビジネス誌の編集責任者としてベンチャー経営者500人以上を取材。その後、海外留学関連のベンチャー企業に参画し、広報部門をゼロから立ち上げ、同社の急成長に貢献する。2010年に株式会社ベンチャー広報を創業。以来10年間でクライアント企業は400社を超える。著書に『【小さな会社】逆襲の広報PR術』(すばる舎)。

野澤 直人
記事の執筆者
野澤直人
野澤 直人
代表取締役

大学卒業後、経営情報サービス会社に入社。マスコミ業界に転じ、ビジネス誌の編集責任者としてベンチャー経営者500人以上を取材。その後、海外留学関連のベンチャー企業に参画し、広報部門をゼロから立ち上げ、同社の急成長に貢献する。2010年に株式会社ベンチャー広報を創業。以来10年間でクライアント企業は400社を超える。著書に『【小さな会社】逆襲の広報PR術』(すばる舎)。

野澤 直人