クライアントファーストを追求すると、なぜか「業界の異端児」になる
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クライアントファーストを追求すると、なぜか「業界の異端児」になる

PR会社 ベンチャー広報の野澤です。

以前の記事で、
創業社長の価値観が企業文化に反映されるという話と、私自身の価値観についてお話ししました。
https://www.v-pr.net/column/5663/

私は世間の常識にとらわれず自分が正しいと思うことを突き詰めていく、反骨精神が旺盛な人間だとよく言われます。だからこそ、PR業界の常識にとらわれることなく、新しい価値観で、中小ベンチャー企業やスタートアップ専門特化のPR会社を立ち上げられたのでしょう。

PR会社の慣例に対する違和感

私が広報PRに携わるようになって20年近くになりますが、PR業界では慣例として当たり前になっているけど、実はクライアントファーストでないなと思うことが多々あります。

例えば、
報告書の作成に莫大な時間をかけるなどPR活動の本質的な成果に繋がらない業務や、立派すぎるオフィス、多すぎる担当者など「それって、本当に必要なの?」と思うことが少なくありません。

そしてそれらが原因で、
クライアントに対する請求金額が高くなり、結果的に本来もっとも広報PRを必要としている、広告費用を割けないような小さな会社にサービス提供ができなくなっているのです。

では、
そのような業界の慣習にとらわれることなく、PRの本質を突き詰めていくためにはどうしたらいいのか。そのヒントを、最近読んだ『「少年ジャンプ」黄金のキセキ』という本の中に見つけました。

少年ジャンプが売上部数1位になった成功要因とは?

『「少年ジャンプ」黄金のキセキ』では、
数ある少年マンガ雑誌の中では後発だった「少年ジャンプ」が、毎週600万部というギネスブック級のヒットを飛ばせるまでになった理由について当時の編集長が書き記しています。

「少年ジャンプ」が創刊された1968年当時、「少年マガジン」が業界のトップを走っていました。
強力なコンテンツ(連載漫画)をいくつも有し、有名漫画家は「少年マガジン」にすべて囲い込まれていました。当時、「少年ジャンプ」は弱小であり、王者「少年マガジン」に挑むチャレンジャーだったのです。

そんな状況を覆し「少年ジャンプ」が売上部数1位にまで上り詰められたのは
過去の成功パターンや有名漫画家に依存することなく、読者アンケートをもとに、常に読者の声に耳を傾け続けたことが成功要因だといいます。

業界の異端児

PR業界も同じだと感じました。クライアントによって異なる多様なニーズを敏感に感じ取り、そのニーズを満たす本質的で価値のあるサービスを適切な価格で提供し、クライアントに満足を届ける。PR会社の仕事はある意味、究極のサービス業なのです。

この当たり前のことが実現できない原因は、業界の慣習や過去の成功体験(今は通用しない)であり、さらに言えば、広告代理店の存在も大きいと感じています。

ところで、先日人づてに聞いたのですが、PR業界の関係者の中で、私は「業界の異端児」と呼ばれているとか(苦笑)。反骨精神旺盛な私にとっては、これは褒め言葉ですが。

たとえ業界の異端児と呼ばれようとも、常にクライアントのニーズに真摯に向き合い、今後も本質的で価値のあるサービスを提供してゆきたいと思います。

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記事の執筆者
野澤直人
野澤 直人
代表取締役

大学卒業後、経営情報サービス会社に入社。マスコミ業界に転じ、ビジネス誌の編集責任者としてベンチャー経営者500人以上を取材。その後、海外留学関連のベンチャー企業に参画し、広報部門をゼロから立ち上げ、同社の急成長に貢献する。2010年に株式会社ベンチャー広報を創業。以来10年間でクライアント企業は400社を超える。著書に『【小さな会社】逆襲の広報PR術』(すばる舎)。

野澤 直人
記事の執筆者
野澤直人
野澤 直人
代表取締役

大学卒業後、経営情報サービス会社に入社。マスコミ業界に転じ、ビジネス誌の編集責任者としてベンチャー経営者500人以上を取材。その後、海外留学関連のベンチャー企業に参画し、広報部門をゼロから立ち上げ、同社の急成長に貢献する。2010年に株式会社ベンチャー広報を創業。以来10年間でクライアント企業は400社を超える。著書に『【小さな会社】逆襲の広報PR術』(すばる舎)。

野澤 直人