BREATHER株式会社 CEO兼CTO 御神村友樹さま

BREATHER株式会社

CEO兼CTO 御神村 友樹さま

「ひと休み」のアップデートを提案するBREATHER株式会社
深呼吸と共にカフェイン・GABAを吸引する​ブリージングデバイス「ston」(ストン)は、Amazon​健康家電売れ筋ランキング1位、イタリアで行われた世界最大級のコンペティションA’ Design Award and competitionで銀賞を受賞するなど、​快進撃を続けています。2022年2月には「ston」をアップデートし、より気軽に使用できる「ston s(ストン エス)」の発売も開始しました。
一般的になりつつあるブリージングデバイスですが、発売当初は電子タバコと誤解されやすいイメージがどうしてもありました。ベンチャー広報では、そのイメージを払拭し、正しい商品理解を得るとともに、「ブリージングデバイス」という新しい商品の認知を広めていくご支援を中心に行ってきました。
ベンチャー広報ご利用後の認知度の変化や成果について、BREATHER株式会社のCEO兼CTO御神村友樹さまにお話を伺いました。

誤解されやすい商品、正しい認知のために必要だった広報PR

「ブリージングデバイス」とは、頑張る人のひと休みをアップデートするために生まれた、ひと休み専用のデバイスです。吸い込むとカートリッジ内のリキッドが熱せられて蒸気が発生し、フレーバーと共にカフェインやGABAを吸引できます。
弊社商品「ston」(ストン)シリーズは、エナジードリンクでも電子タバコでもない、新しい吸引型のヘルスケアデバイスです。
広報PRに踏み切ったきっかけは、ある課題があったからです。それは、商品が電子タバコのように見えてしまうこと。商品の形状と、吸って吐くという行為から、電子タバコでしょうと誤解されることがとても多かったんです。「ston」にはニコチンやタールは含まれていません。生活行動様式の変化、マルチタスク、人とのコミュニケーションがオンライン主体で取りにくい…などの社会課題に対し、深呼吸を通じて、気分やモードをコントロールするツールなんだ、という本来のコンセプトを伝えていく難しさがありました。そこで、正しい理解を得るためにもPRを活用することにしました。

ゼロイチで市場をつくり 新規ユーザーを獲得

商品発売から約1年後、認知度の上昇を実感した出来事がありました。
メディアの記事の中で「ブリージングデバイス」という言葉が使われていたんです。「ブリージングデバイス」という言葉自体は我々が使い始めた言葉です。「ブリージングデバイスが世の中にあって」とか「最近ブリージングデバイスが市場に並ぶようになりました」など、我々からではなくメディア発信でその言葉が出てくるようになった時は、認知度の高まりを実感しました。それまでの広報活動の積み重ねを思うと、非常に嬉しかったです。
認知度の高まりは、メディアの記事だけでなく個人のユーザーさんの発信からも感じています。あるSNSの書き込みで「これは電子タバコではなくて、ブリージングデバイスっていうんですよ」と説明されている内容を見かけたこともあります。認知度の高まりとともに、電子タバコというイメージからも脱却できつつあるように感じます。広報としてはまだまだ最初の一歩なのかもしれませんが、そういった動きが出てきているのは非常に喜ばしいことです。
最近では、女性のお客様も増えてきました。その一因には、専門媒体への露出があると思っています。弊社商品のユーザーは女性より男性の方が多かったのですが、美容メディア「MIRA LINK」などで取り上げていただいたことがきっかけで、女性のお客様の認知につながりました。また、ECを中心としたビジネスメディア「コマースピック」では、インタビューを受けて記事にしていただきました。発売から1年間の弊社の軌跡やマーケティング戦略、プロダクト戦略など、弊社の取り組みを巧みに表現していただけたなと思っています。こういった専門媒体への露出は、ベンチャー広報にお願いしているからこそ叶ったことでした。

人脈、企画提案力、費用対効果の3拍子

私が思うベンチャー広報の魅力は3つあります。
メディアネットワークの広さ、企画提案力、コストパフォーマンスです。
この中でも最も魅力だなと思っているのが、メディアネットワークの広さです。「こういったことをやっていきたい」とお話しすると、有名どころから専門誌まで、非常に幅広くアプローチをしていただけます。実際に報道獲得につなげていただいて、成果も出ています。メディアネットワークの広さ。まずそこが圧倒的な魅力だと思っています。
また、「こういったことに注力していきたい」という戦略実現の部分でも、実際に媒体やメディアと掛け合わせた新たな提案をしていただけます。それが弊社の目指す方向性とよくマッチしていて、毎回すばらしい企画提案力だなと感じています。
こうしたネットワークの広さや企画提案力の前提にあるのは、メディアの強みや特徴についての深い見解だと思います。「このメディアに露出したら、こんな効果が出る」など、事前に提案していただいたり世界観をイメージできたりするのも、とてもありがたいです。他のPR会社と一味違うなと思うところでもあります。
そして気になる金額面ですが、コストパフォーマンスの面でもとても満足しています。社内では「やっぱりベンチャー広報さんだね」と話題に挙がることもよくあります。
弊社では広告やSNSの運用もしていますが、それらは我々の手の届く範囲のユーザーさんへのアピールに限られています。
一方で、広報などのメディアを活用すると、我々ではリーチできないユーザーさんにも情報をお伝えすることができます。先ほどの例で言うと、それまで割合の少なかった女性のお客様へのアプローチです。新しい使用シーンや新しいお客様を開拓していくためのメディア活用は、事業展開における必須事項だと言えるのではないでしょうか。

市場確立に向けたメディア活用

今後は、弊社商品の使用シーンをもっと広げていきたいと考えています。現在の使用シーンは、デスクワークやテレワークのシーンが大多数を占めています。大変ありがたいことですが、活用シーンは他にもあると思っています。
たとえば、ゴルフや釣り、瞑想などです。呼吸を大切にするシーンは日常の中にたくさん存在しています。そこでの活用をどうお伝えしていくか。自社イベントや販売会もそうですが、実際にメディアの方々に体験してもらうなどといった伝え方もしていきたいと思っています。
将来的には、ブリージング市場の確立も目指したいと思っています。昔は、水を買うという概念はありませんでしたよね。公園や学校などに普通にあるものでした。しかし、今の飲料業界で最も売れているのはミネラルウォーターなどの天然水です。
この世界観を呼吸においても作っていきたいと思っています。そのためにも、メディアを活用しながら日々広報活動に取り組んでいけたらと思っています。