「取材商法」に注意!
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「取材商法」に注意!

皆さん、「取材商法」って知ってますか?

企業にWebメディアなどのインタビュー取材を持ちかけ、後日、掲載料や交通費を請求する詐欺まがいビジネスのことです。一種の勧誘ビジネスであり、悪質な記事広告営業と言ってもいいでしょう。

広報リテラシーの低い経営者や広報担当者がだまされて、トラブルになるケースが多発しています。とくに、広報初心者は注意が必要です。

プレスリリースを一斉配信している企業にはこの手の営業が増えます。なぜなら、「取材商法」の業者は、プレスリリースを配信している企業をリスト化して、そこに営業メールを送ったり、電話したりするからです。

違法性はないようですが、無料の取材だと思って協力したのに、後でお金を請求されたら腹立ちますよね。

実はこの「取材商法」、僕が事業会社で広報をしていた20年前から存在しています。当時、僕は何度も売り込みを受けました。その経験もふまえて「取材商法」の代表的なパターンと、対処法・断り方についてご紹介します。

「取材商法」3つのパターン

社長取材

「新進気鋭の経営者や業界のトップリーダーを取材してます」とか、「地域で頑張っている中小企業の特集をしています」みたいな感じで取材依頼があります。

媒体としては、あまり聞いたことのないWebメディアや社長インタビューを集めた雑誌風の冊子であることが多いです。このパターンはほぼ、取材商法だと思っていいでしょう。

著名人によるインタビュー

「タレントや元スポーツ選手の◯◯さんがインタビュー取材に伺います」というのも定番です。そのタレントさんと一緒に写真がとれますよ、とか、謎のサービスがついてきます。笑

地方ローカル局のテレビ番組で「有名人の◯◯さんが司会をするテレビ番組に出演しませんか」というオファーも取材商法を疑った方がいいでしょう。

人気テレビ番組への出演

「うちにお金を払ってくれれば、テレビ東京の『ガイアの夜明け』やTBSの『情熱大陸』に出演できますよ」と持ちかけられることがあります。

費用は数百万円から1千万円です。この金額で有名テレビ番組に出られるのなら、コスパが良いと考える企業も多いのではないでしょうか。しかし、これも「取材商法」の一種である可能性が高いです。

ちなみに、『ガイアの夜明け』のホームページには、このように注意喚起がされています。
https://www.tv-tokyo.co.jp/gaia/
※以下、ホームページから引用
「ガイアの夜明けを始めとした報道番組が、取材対象者から金銭を受け取って番組を制作することはありませんので、ご注意ください。当社では、あくまで報道番組の視点から番組が独自に取材対象の選定にあたっています。」

おそらく「お金を払えばガイアに出れる」はウソなんでしょうね。

取材商法への対処法・断り方

「取材商法」に騙されないためにはどうすべきか。
これは簡単です。

取材依頼を受けた段階で「この取材にお金はかかりますか」と聞けばいいだけ。

他にも、
「記事の掲載に費用は発生しますか」とか、
「これは無料の取材であって、有料の広告じゃないですよね」
「後で、交通費とか請求してこないですよね」
などの質問をしてください。

ちょっと感じ悪いですか。笑
でも、僕は「取材商法」に騙されたくないので、かなりしつこく聞きます。

その上で相手が
「これは報道のための取材なので、費用は一切かかりません」
と言ってくれればOKです。
安心して、取材依頼を受けましょう。

その他には「取材依頼をしてきた媒体の運営会社についてWeb検索して評判を調べる」という方法があります。「取材商法」をしている会社なら、Web上に何らかの情報が出ていますから。

メディアから連絡を受けた場合、それが「お金のかからない本来の取材依頼」「取材商法」「広告営業」のどれなのか。広報担当者であれば、的確に見分けられなければいけません。

「取材商法」にだまされないように、広報リテラシーを高めましょう。

自社やサービスについてマスコミからの取材を獲得したいという場合は、ぜひ弊社までご相談ください。
広報のプロとしてご支援します。

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記事の執筆者
野澤直人
野澤 直人
代表取締役

大学卒業後、経営情報サービス会社に入社。マスコミ業界に転じ、ビジネス誌の編集責任者としてベンチャー経営者500人以上を取材。その後、海外留学関連のベンチャー企業に参画し、広報部門をゼロから立ち上げ、同社の急成長に貢献する。2010年に株式会社ベンチャー広報を創業。以来10年間でクライアント企業は400社を超える。著書に『【小さな会社】逆襲の広報PR術』(すばる舎)。

野澤 直人
記事の執筆者
野澤直人
野澤 直人
代表取締役

大学卒業後、経営情報サービス会社に入社。マスコミ業界に転じ、ビジネス誌の編集責任者としてベンチャー経営者500人以上を取材。その後、海外留学関連のベンチャー企業に参画し、広報部門をゼロから立ち上げ、同社の急成長に貢献する。2010年に株式会社ベンチャー広報を創業。以来10年間でクライアント企業は400社を超える。著書に『【小さな会社】逆襲の広報PR術』(すばる舎)。

野澤 直人