「信頼」マネジメントで重要な「自由と責任」の考え方
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「信頼」マネジメントで重要な「自由と責任」の考え方

前回は「信頼」「信用」「信仰」を比較。さらに、「信頼」をベースにした関係性ができていれば、人は幸せホルモン・オキシトシンの効果により幸福になり、パフォーマンスが上がり、結果として生産性向上に繋がるという話から、「信頼をベ…

前回は「信頼」「信用」「信仰」を比較。さらに、「信頼」をベースにした関係性ができていれば、人は幸せホルモン・オキシトシンの効果により幸福になり、パフォーマンスが上がり、結果として生産性向上に繋がるという話から、「信頼をベースにしたマネジメントとは何か」についてまとめました。

今回はそんな「信頼」に付随して大事になってくる「自由と責任」について書こうと思います。

「自由と責任」のある環境で働ける人の見極め

自由と責任は表裏一体の関係です。
自由な働き方を希望する人の中には、自由に仕事をすることだけを求めて、責任を十分に果たさない(あるいは能力的に果たせない)人がいます。
こちらがいくら信頼していても、全力で責任を果たそうという意志のない人とは働くことは難しいのが実情でしょう。

そんな人材を見極めるためには、採用も重要な要素です。
弊社では、人によっては業務委託で一定期間仕事を一緒にし、お互いに信頼関係を結べるかを確認した上で、社員として契約するといった手続きを踏むこともあります。

入社後の「自由と責任」のサポート

能力やスキルが十分でない人へのサポートとして、弊社では定期的に、1on1のレビューを行っています。最近1on1の本がたくさん出ていますが、「相手の人格やプライベートにフォーカスする」ということがどの本も書いてありますよね。

一緒に仕事をする相手は、ただ仕事をこなす機械ではありません。一人の人間であり、さまざまな側面を持っています。例えば、弊社のスタッフは女性が多いのですが、彼女らは働く女性であるだけでなく、母であり、妻であり、ひとりの女性でもあります。
そういった相手の多面性や人格を尊重するために、仕事の話だけではなくプライベートの話をすることを心がけているのです。

一方で、抱えている案件のどこで苦戦しているのか、それを打開するためにはどうすればいいのかといったディスカッションも行い、お互いの不安を取り除くこともしています。前述でもお伝えした通り、弊社ではスタッフを「信頼」しているため、このような場でもネガティブな報告を出やすくしています。そうすることで、マネジメント側も業務におけるリスクの認識がしやすくなるというメリットもあります。

責任を果たすための能力の問題

一方、「責任」を果たそうと思っても、そもそものスキルが足りていないことがあります。広報の仕事は、クリエイティブで多様なスキルが求められる難しい仕事です。クライアントが満足するサービスを提供するというのは簡単なことではありません。
クライアントを満足させられるだけの十分なスキルを身につけるために、弊社では月に一度、マスコミ勉強会を行っています。勉強会の詳しい内容は書けませんが、とても実践的な内容です。

しかし、私が思う一番のスキルアップの近道は、「経験を積ませる」「どんどん失敗させる」ことだと思っています。クライアントに満足してもらうために、自分なりの成功パターンを見つけることが重要です。そのためにも、ある程度の失敗は許容すべきものと考えてます。

部下が失敗を恐れないためにも、マネジャー側は胆力を持って、部下を「信頼」する。そこには、部下の成長、ひいては組織の成長がかかっているのです。

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記事の執筆者
野澤直人
野澤 直人
代表取締役

大学卒業後、経営情報サービス会社に入社。マスコミ業界に転じ、ビジネス誌の編集責任者としてベンチャー経営者500人以上を取材。その後、海外留学関連のベンチャー企業に参画し、広報部門をゼロから立ち上げ、同社の急成長に貢献する。2010年に株式会社ベンチャー広報を創業。以来10年間でクライアント企業は400社を超える。著書に『【小さな会社】逆襲の広報PR術』(すばる舎)。

野澤 直人
記事の執筆者
野澤直人
野澤 直人
代表取締役

大学卒業後、経営情報サービス会社に入社。マスコミ業界に転じ、ビジネス誌の編集責任者としてベンチャー経営者500人以上を取材。その後、海外留学関連のベンチャー企業に参画し、広報部門をゼロから立ち上げ、同社の急成長に貢献する。2010年に株式会社ベンチャー広報を創業。以来10年間でクライアント企業は400社を超える。著書に『【小さな会社】逆襲の広報PR術』(すばる舎)。

野澤 直人